マイス&ミスティクスを買いました。
「アンドールの伝説」のような、協力型のRPG系ボードゲームです。
このマイス&ミスティクス、フィギュア(未塗装)がついているんですよね。
色を塗らなくても遊べるんですが、みんな同じ色だと見わけづらい。
フィギュアを塗ってみたいけど道具もなにも持っていないし、塗り方もわからないし、詳しい人に教えてもらいたい!
ということで、千葉県柏市にあるホビーショップ「ミニチュアフォレスト」に行ってきました。
ボードゲームとミニュチュアゲームのお店です。
ミニチュアフォレストにはペイントスペースがあり、持ちこんだフィギュアを着色できます。
しかもペイントブースを使う人には、塗料や筆といった道具をぜんぶ貸してくれるという超・親切仕様。
道具をなにも持っていなくても、塗りたいフィギュアだけ持っていけば塗り方も教えてくれるという初心者にはありがたいシステムです。
フィギュアを塗る前の準備
予約の電話をした時にフィギュアを塗る前の下準備について教えてもらったので、家でやっていきました。
中性洗剤(台所用洗剤)でよく洗う
ボードゲームのフィギュアは、はく離剤という型からはずすための溶剤が塗られています。
はく離剤が残ったままだと塗料をはじいてしまうので、洗剤でよく洗って、はく離剤を落とします。
曲がっているところがあれば、お湯であたためて直す
フィギュアのパーツが曲がっている場合は、お湯で温めると形を調整できるのであらかじめ直しておきます。
フィギュア塗装に使う道具
プライマー(下地)
塗料のくいつきをよくするための下地剤みたいなやつ。
液体タイプとスプレータイプがあり、色もグレーや黒など数種類があります。
フィギュアの色を暗めに塗るなら、黒のプライマーを下地にすると塗り残しがあっても目立たなくなります。
ただし下地が黒だと塗った色が少し色がくすんで見えるので、肌色など明るい色を塗るなら白地のプライマーがいいそうです。
塗料
水性カラーと呼ばれる塗料で、日本だとシタデルカラーが有名。
今回ミニチュアフォレストで使わせてもらったのはアーミーペインター(ARMY PAINTER)という塗料。
お店の方は日本だと手に入れづらいかも……といっていましたが、Amazonでも取り扱いがあるみたいです。
50色セットはそれなりのお値段。
スターターセットという10本のセットだと4000円くらいと、わりと安めです。
ただ10色だと色数がちょっと少ないかも。
ミニチュアフォレストではたくさんの色が取り揃えられていて、自由に使えます。
アーミーペインターはフタの色によって種類がわけられていて、わかりやすかったです。
白いフタが通常の塗料、黒いフタがメタリックカラー、赤いフタがウォッシュカラーという影を塗る時に使うもの……というようになっています。
アクリル系の絵の具ですが、100均のアクリル絵の具と比べると筆で塗った時に筆の跡が残らず、キレイに塗れます。
感想はアクリル絵の具よりは遅めですが、10分くらいで乾きました。
ちなみに、お店にはシタデルカラーも置いてあります。
筆
最初は100均のナイロン筆でもいいそう。
高い筆は塗りやすいけど、初心者は筆をダメにしやすいので最初はお金をかけすぎない方がいいとも言っていました。
色を塗るときは塗料を根本までつけすぎない方が筆が長持ちします。
フィギュアの塗り方は基本3種類
- レイヤリング
- シャドーイング
- ドライブラシ
レイヤリング
いわゆるベタ塗り。
パーツごとに色を塗っていきます。
はみだしても、上から塗れば塗りなおせるので大丈夫です。
細かいところを塗るときは、ヒジを机について、なるべく固定した状態で塗るのがコツとのこと。
カメラで手ブレさせない方法と一緒ですね。
薄い色だとフィギュアに色がのりにくいですが、無理に1回で塗ろうとしないで1度乾かしてから再度同じ色で塗るといいそうです。
シャドーイング
全体に色が塗れたら、影の色をつけます。
ウォッシュカラーという水っぽい塗料を使います。
水分が多いと塗った塗料がフィギュアのミゾにたまり、凹んでいる部分が暗くなるという技。
アーミーペインターでは赤いフタのやつで、Flesh Washを主に使うとのこと。
ドライブラシ
シャドーイングの逆で、筆の水分を落し塗料がかすれるくらいにして塗ります。
水分が少なければ塗料がミゾの中に入っていかないので、凸の部分だけが塗れます。
実際にフィギュアを塗装してみた
ということを教えてもらい、いざ実践スタート。
最初はこれで練習をするといいですよ、といってほかのミニチュアゲームのフィギュアをいただきました。
パーツが細かくて塗るのが大変です。(練習だけで3時間かかった)
ひととおり練習したところで、いざ本番。
電話で予約した時に「なんのコマを塗るんですか?」と聞かれ「マイス&ミスティクス」ですと言ったら、「それなら塗ったことがあります」ということで、彩色済みのフィギュアを見せていただきました。
カッコいいー!!
うちは家族でキャラクターを決めてプレイしているので、各自、自分の使うキャラを塗ろう……ということで、わたしはコリンを塗りました。
グレーのプライマーで下地を塗ります。
液体のプライマーで筆塗りしたけど、スプレーブースもあったのでスプレータイプのプライマーを使った方が楽かもしれない。
ベースの色を塗っていきます。
アーミーペインターは、色の名前がファンタジックで素敵です。
「グリフォンブルー」とか「プレートメイルメタル」とか。
色名を見ただけですごいワクワクします。
毛の色はバジリスクブラウン、マントをピュアレッドで塗っていきます。
はみだし過ぎて大惨事。
でも塗料に隠蔽力があるので、上から塗りなおせば誤魔化せます。
なんとか修正。
剣はプレートメイルメタルを使っています。
メタリックカラーは塗ると見ためがゴージャスになって楽しいです。
粘度がちょうどよく、隠蔽力もあって塗りやすいので気に入りました。
ひととり塗ったら今度はシャドーイング。
フレッシュウォッシュを筆で塗っていきます。
フレッシュウォッシュが乾いたら、最後に瞳をオークブラウンで塗っていきます。
人相悪すぎワラタ。
ハイライトを入れたら、なんとか持ち直しました。
瞳は大きめに塗って、ハイライトを入れるとかわいく仕上がる気がします。
ミニチュアフォレストには撮影ブースもあって、塗りおわったフィギュアはそのまま撮影できます。
さらにミニチュアゲームで使う背景セット(テレイン)も貸してもらい、写真撮影。
完全にファンタジー世界。
これがインスタ映えか……!
ボードゲームのフィギュアをペイントしてみた感想
塗るのは時間かかるし、大変でしたが楽しかったです。
あと色を塗るとコマに愛着がわきますね。
ただ時間をかけたから……というだけではなく、塗るためにフィギュアをよくみていると、ふつうに見ていた時には気づかなかったことに気づきます。
マギノスさんがしっぽでスクロールを持っているとか。
ただアーミーペインターを塗ったらコマがベタつく感じになったので、そこが気になります。
手ざわり重視な人は塗らない方がいいかも。
お店の方はペイントスペースが4席、4人がけのボードゲーム卓が10席。
ペイントブースがいっぱいの時は、ボードゲームスペースの空いている机にビニールを引いて使わせてもらえるみたいです。
土曜はボードゲームのゲーム会を開いている人がいて、けっこう賑やかでした。
料金は11:00〜17:59までの7時間で1000円。
11:00〜22:00で1500円。
道具代+アドバイス込みでこれはめちゃくちゃ安い。
ペイントブースは拡大鏡、ヤスリ、カッターマットなども完備されていて申し分ないです。
3人で2回利用してギリギリ塗りおわらないくらいだったので、塗るのにかかった時間は45時間くらい。
予約はしなくても大丈夫ですが、予約の電話をした時に準備のことを聞けたので初回は予約がおすすめです。
店名 | ミニチュアフォレスト |
営業時間 | (平日)16:00〜22:00 (休日)11:00〜22:00 |
定休日 | 月・木(祝日は営業) |
ホームページ | http://mini-forest.com/ |
塗ったあとにボードゲームでも遊びましたが、色を塗るとどのフィギュアが誰かわかりやすくってよいですね。