社会派ブロガー・ちきりんさんが書いた『未来の働き方を考えよう』という本を読みました。
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若い世代の仕事の価値感を知りたい人は読むといいし、逆に若い世代が自分の価値感を上の世代に知ってもらいたい時にも使える本だな、と思いました。
そもそも「安定」はそれほど重要じゃない
第3章「新しい働き方を模索する若者たち」では、安定した大企業を辞める若者が、どんな価値感を重視しているかが書かれています。
私は年齢はそんなに若くないですが、自由を求める価値観はすごく共感できます。
Twitterなんかで「仕事をやめて、これからは好きなことで稼ぐ」という若者があらわれると必ずといっていいほど批判する人が出てきて炎上します。
批判する人の言い分としては「世の中そんなに甘くない」だとか「いまは稼げても将来どうなるかわからない」といったものが多いですが、そもそも「安定」ってそんなに重要じゃないんですよね。
変化しないことがリスキー
第4章では、これから先どうやって生きていくか? に焦点を当てています。
本書では、3つの選択肢をあげています。
- 自分でリスクをとり、多大なエネルギーをかけて、勝ち組を目指して戦う道
- 思い切って世の中の”あるべき論”からきっぱりと降りる道
- 何も変えないという静観の道
おもしろいのは、何も変化しないのがリスキーだと言っていること。
つまり、安定こそリスクということです。
安定を重要視しない若者は、逆にリスクを低くしているとも言えます。
いまどきの若者は、どんな人生を送りたいか真剣に考えている
終章では、最近の若い人たちは昔の若者より真剣に『自分はどんな人生を送りたいか』と考えています。
とも書かれています。
これは私も同感です。
ただ3章でも述べられているとおり、そもそもの価値感が違うから、いままでの価値感を引きずっている人とあわないだけなんですよね。
『未来の働き方を考えよう』では、そうした今どきの若者の仕事への価値感が、わかりやすく書かれています。
「いまどきの若者はなにを考えているかわからない」という人は、いちど読んでみるといいですよ。
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