RPGツクールMVで自分でプラグインを作ってみたいけど、なにから勉強すればいいのかわからない人向けに、おすすめの本を紹介します。
RPGツクールMVのプラグインを作るのに必要な知識
RPGツクールMVでプラグインを作るには、つぎの3つの知識が必要です。
- JavaScript(プログラミング言語)の知識
- オブジェクト指向設計の知識
- JavaScriptでオブジェクト指向的に書く知識
1つずつ解説していきます。
JavaScript(プログラミング言語)の知識
プログラムとは、コンピューターへの命令を書いた文章です。
ただしコンピューターと人間の使う言葉は違うので、両方がわかる言葉を使わないといけません。
人間にもコンピューターにもわかるようにしたものが、プログラミング言語です。
プログラム言語にもいろいろ種類があるのですが、RPGツクールMVではJavaScriptというプログラミング言語を使ってプラグインを作ります。
JavaScriptを勉強するのにおすすめな本は「JavaScript本格入門 」です。
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様々なプログラムの本を書いてきた実績のある著者の本で、わかりやすいです。
プログラムの本って文字がビッシリ詰まっていて見ているだけで眠くなる本も多いのですが、この本は余白多めで読みやすい。
ページ数は400を越えますが、RPGツクールMVのプラグインを作るだけだったら5章のオブジェクト指向構文までで大丈夫なので、実質半分ですみます。
オブジェクト指向の知識
プログラムは作ったら終わり、というわけではありません。
あとになって機能を追加したいとか、不具合が出たから修正……といったメンテナンスの手間がかかります。
メンテナンスの手間を最小限にするためには、プログラムのコードを読みやすく、変更しやすいように書いていかなければいけません。
そのために、「こういう風にプログラムを作ったら管理しやすいのでは?」 というプログラムを設計する知識がうまれました。
そのうちの1つが、オブジェクト指向です。
RPGツクールMVの内部処理も、オブジェクト指向の考え方を使って書かれています。
そしてプログラムの勉強をするにあたって、1番つまづきやすいポイントでもあります。
オブジェクト指向を解説したほとんどの本は、サンプルコードがJavaというプログラム言語で書かれています。
(RPGツクールMVで使うJavaScriptとJavaは名前は似ていますが、別モノです)
どの本もJavaを知らないと説明がわかりにくいところがあります。
プログラム言語は言語が違っても書き方は似ている部分があるので、本のサンプルコードのわからない部分を検索しながら読んでいくとよいかと思います。
オブジェクト指向を勉強するのにおすすめな本は「なぜ、あなたはJavaでオブジェクト指向開発ができないのか」です。
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タイトル通りJavaの本ですが、わたしが読んだ本の中では1番Javaの知識がなくても理解しやすかったです。
オブジェクト指向はどうしても説明が概念的になりがちで、よくわからないところがたくさん出てきます。
途中でつまってしまった場合は、つぎで勧める「オブジェクト指向JavaScriptの原則」を先にやってからまた戻ってきてもいいと思います。
また、RPGツクールMVのプラグインを作るだけでしたら、この本の内容をすべて理解する必要はありません。
クラス、オブジェクト(インスタンス)、継承、オーバーライドがわかっていれば大丈夫です。
JavaScriptでオブジェクト指向的に書く知識
JavaScriptはオブジェクト指向っぽく書くこともできれば、そうじゃないように書くこともできます。
JavaScriptでオブジェクト指向的に書く方法を勉強するには「オブジェクト指向JavaScriptの原則」がおすすめです。
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サンプルコードが多く、説明もわかりやすかったです。
あと薄いので、サラっと読めます。
「RPGツクールのプラグインを見ていると、よくprototypeって出てくるけどプロトタイプって何?」という人は、この本を読むと理解が深まります。
まとめ
- JavaScript(プログラミング言語)の知識
- オブジェクト指向設計の知識
- JavaScriptでオブジェクト指向的に書く知識
この3点を勉強すれば、RPGツクールの「rpg_objects.js」などの内部処理に書かれているコードの内容がだいたい理解できるようになります。
すべてを100%理解してからつぎへ進もうとすると大変なので、1回読んで60%〜70%くらい理解したら次へ進んでしまい、わからなかった部はまた後で読み返すと勉強しやすいです。
本に載っているサンプルコードは読むだけじゃなく自分で実際に打ちこんでみると、より理解が深まります。
あとはひたすらRPGツクールのコードを辿っていき、内部でどんなメソッドが呼ばれているのかを調べ、自分のプラグインに適用していくだけです。