最近、テレビでもLGBTの話題が取り上げられることも多くなってきました。
「でも周りにLGBTの人っていないし、正直よくわからないんだよね」っていう人も多いはず。
そんな今だからこそ、読んでおきたい漫画をご紹介します。
養子縁組で「結婚」したゲイカップルを描いた漫画
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養子縁組をして「結婚」をしたゲイカップルを描いたコミックエッセイ。
なれそめから養子縁組をするために親に話をつけに行ったときの話、「結婚」したあとの生活まで、20話を収録。
Amazonプライム会員の人は、プライムリーディングで無料で読めます。
ほんわかした絵柄で、毒がなくて安心して読めます。
お2人ともとても仲がよく、見ているこっちがホッコリします。
養子縁組をした理由は「結婚してみんなにお祝いされたい」というものだったそうですが、家族割りといったサービスが受けられることや、病気の時に診察にも立ちあえるメリットもあげています。
同性カップルだと、病気やケガで面会謝絶になった場合、親族じゃないので立ち会いできない、遺品整理(遺産相続)ができないなど、権利上のデメリットが多いのです。
漫画のあいまにコラムが書いてあるのですが、日本に同性婚は必要かというコラムで養子縁組する前に同性婚の制度があっても、たぶん利用しないだろうなぁ
と書いてあるところが印象的でした。
同性愛カップルにとっては、そういう制度を利用すること=カミングアウトになってしまうので、心理的に利用しづらいのだとか。
私は同性カップルは異性のカップルとくらべて権利的に不利なのはおかしいし、同じ権利が認められるべきと考えているけど、こういう心情的な部分はまだ理解できていないと感じました。
LGBT以外の性的マイノリティについても知っておこう
テレビではLGBTとして取りあげられることが多いですが、
性的マイノリティはLGBTだけではありません。
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「IS 男でも女でもない性」は男性と女性、
両方の性器を持つインターセクシャル(半陰陽)を題材にした漫画。
1話、2話は中編。
3話から最終話まではISとして生まれた主人公の成長を描いた長編となっています。
漫画を読むまでLGBTは知っていても、ISという存在は知りませんでした。
恐いのは、ISの多くが生まれてすぐに、性別を決めて「治療」されてしまうこと。
男か女、どちらかに決めないといけない社会に問題を投げかけます。
全17巻の長い作品だけど、1巻に1ヶ所は泣きどころがあって涙なくしては読めません。
いっそ恋愛なんて不要! という人に贈る漫画
自分の性に悩む人がいる一方で、そもそも「恋愛感情というものがわからない」という人もいます。
先生は学校の先生ではなく、漫画家の方の先生。
男にも女にも恋愛感情を抱いたことがなく、自分は無性愛者ではないか
と思っている女性が主人公です。
しかも社会派マンガ志望なのに女性は恋愛が好きだから
という理由で、編集からはハーレムラブコメを描くことを勧められてしまいます。
『女は皆 恋愛好き』という決めつけはいったい何なんだ…!!
という桐生先生の心の叫びが、あるあるすぎる。
桐生先生はけっこう口が悪いので、いいたいことズバズバいってくれて気持ちがいいです。
Pixivコミックで4話の途中まで読むことができます。
https://comic.pixiv.net/works/3133
コミックスは5巻完結。
LGBTが話題の今だからこそ、読みたい漫画のまとめ
こうした漫画を読むと、性の世界は自分が想像するより遥かに複雑なんだと気づかされます。
性的マイノリティを考えるためには、まず関心を持つことが重要です。
いまいちピンとこない人も、漫画なら入りやすいと思います。
性的マイノリティを考えるためにも、いろんな性のかたちを知っておくといいんじゃないかと思います。