アンドールの伝説を買いました。
協力型ボードゲームの定番として有名すぎるゲームですが、いつも品切れ。
独立拡張版の『アンドールの伝説 最後の希望』の発売とともに基本版も再販されるだろうとふんで、拡張の発売日前日から毎日Amazonやボードゲームショップのサイトをチェックし、拡張の発売翌日くらいに購入できました。
価格は定価(6,480円)+1000円でしたが、まだ良心的なほう。
※2019/9/24追記
長らくプレミア価格でしたが、アンドールの伝説 改訂版が2019年4月25日に発売されました。
欲しい方は在庫がなくならないうちに購入されることをおすすめします。
こんな豪華なコンポーネントがぎっしりつまっているので、
量産できないのはしかたないね。
ゲームの舞台は縦56cm×横84cmの巨大ゲームボード。
新聞紙を広げたのと、ほぼ同じ大きさ。
裏面もあるよ!
目次
アンドールの伝説のルール
伝説(シナリオ)ごとにパーティに任務があたえられて、
ぜんいんで協力してクリアを目指す協力型RPG系ボードゲーム。
TRPG(紙でプレイするRPGゲーム)をボードゲームにした感じ。
TRPGと違ってゲームマスターが要らず、ぜんいんがプレイヤーとして遊べるのが魅力です。
説明書は伝説1(チュートリアル)用の冊子が1つと、
通常の説明書が1冊入っています。
いきなり全部を理解する必要はなくて、
伝説ごとに要素がじょじょに増えていき、
遊びながら段階的に理解できるようになっています。
ボードゲーム初心者にはありがたい。
伝説3のみで使う宿命カードなど、
特定の伝説でしか使わないルールもあり
プレイした感触も伝説ごとに少し違います。
冒険中には怪物もでてくるので、任務の達成も一筋縄ではいきません。
ヴァルドラクが出現したときの絶望感は異常。
怪物を倒せればお金または意志力(体力みたいなもの)が手に入り、ショップで攻撃力をあげたり、便利なアイテムを購入できたりします。
このへんは、普通のRPGっぽい。
しかし伝説ごとに行動できるのは12日だけ。
しかもモンスターを1体たおすごとに1日が経過してしまうので、無計画に倒していると、すぐに日数をオーバーしてしまいます。
そのため、敵を倒すより「どの敵を倒さないか」が重要。
放置しすぎると、城がモンスターに蹂躙されてゲームオーバーなので、
日数と敵の進路を計算しつつ、放置する敵と倒す敵を考えていく感じです。
バランスはシビアで、農民を犠牲にして、
怪物に食われているあいだに任務を達成していく
非情さが必要。
敵が大勢でてきて、もうダメじゃね? という絶望からの
ギリギリクリアできた時の達成感がハンパない。
3人プレイだとトロールやヴァルドラクは基本放置になるので、強そうな敵を倒したい人は4人プレイの方がいいかも。
ストーリーの進行は、この物語カードがやってくれます。
物語カードには、ストーリーの状況説明、ゲームのルールの解説、怪物の出現の指示なんかが書いてあります。
基本セットで使える勇者(職業)
アンドールの伝説の基本セットで使える勇者は4タイプ。
勇者ボードは片面が男、もう片面が女になっていますが、
男女で能力に差はありません。
コンピューターゲームだと魔法使いキャラはHPが少ない
などがありますが、アンドール伝説では
勇者のタイプによってステータスに差が出ることは、ほぼないです。
(一部の伝説をのぞいて、意志力・攻撃力の初期値は同じ)
そのため、基本的には固有能力と外見のイメージで選ぶ感じです。
勇者のステータスやアイテムは、伝説ごとに初期化されます。
(引き継ぎなし)
毎回違ったキャラを使ってもいいのですが、
なんとなくみんな同じキャラを使っていました。
私が戦士、家族2人が射手、魔術師の3人パーティでした。
ロールプレイしながらプレイしたいときには、
公式サイトに世界設定やキャラクターの
バックグランドストーリーが掲載されています。
アンドールの伝説 公式サイト:
http://www.arclight.co.jp/ag/al/index.php
戦士(バランス型)

井戸を飲み干した時の意志力増加が+5になる。(通常は+3)
井戸ドーピングによって意志力を増やしやすいキャラクター。
戦闘時に振れるダイスの数も多く、
兜をかぶってゾロ目を連発すると脳汁がでます。
運による振れ幅が大きめなので、
ダイスの目で一喜一憂しやすいです。
意思力が高いため、夜間行動をしやすく、
機動力もそこそこあります。
能力にデメリットがない&能力がシンプルなので、
初心者にも扱いやすいです。
射手(支援)

基本セットの勇者のなかで唯一デメリットのある能力を持っています。
そのかわり多芸。
- 1マス離れたところから敵に攻撃できる。
- 戦闘時のダイスの出目を2倍にできる魔女薬(めっちゃ強い)を安く購入できます。
遠隔攻撃ができるかわりに、戦闘時にダイスが1つずつしか振れません(=ゾロ目がでない)
ダイスの出目は最後に振ったもののみ採用されます。
たとえば「4」を出したあとで「3」を出してしまったら、
出目は「3」になります。
(ダイスを振るのを途中でやめることもできます)
共同攻撃に参加しやすい、移動が実質1マス少なくなるので、ほかの行動に時間が使えるといったキャラクター。
ドワーフ(アタッカー)

ゲームボードの71番にあるショップで攻撃力を買うとき、価格が1ゴールドになる。(通常は2ゴールド)
ダイスの出目は運要素がからみますが、固定値は裏切らない。
場所限定とはいえ、攻撃力を伸ばしやすいため、
安定感のあるアタッカーになります。
ただし行動できる時間が常にギリギリなので、
鉱山に行けるだけの時間的余裕を作るのが難しいです。
魔術師(支援)

戦闘中、1ラウンドにつき1回ダイスを反転できる。
ダイスを振った直後にしか使えませんが、
1の出目を6にしたり、味方のダイスを反転させてゾロ目にしたり
運の要素を少なくできます。
意志力が増えても振れるダイスが増えないため、
ルーンを装備して特別な黒いダイスを振るケースが
多くなるので、ちょっと特別感があります。
1プレイは約2時間。がっつりやりたい人も満足
初心者向けのボードゲームって1プレイ30分くらいのライトなゲームが多いイメージですが、私はどっちかというと長時間ガッツリやりたいタイプなので(最低でも1時間はやりたい)、アンドールの伝説はすごく楽しめました。
ルールも段階的に覚えられるので、
初心者だけで遊びやすいところも○。
ボードゲーム初心者だけど重量級のゲームをやってみたい! って人にはピッタリあうゲーム。
運要素が少なめなこともあって、
クリアできたときには達成感がありました。
アンドールの伝説のプレイ時間
実際にアンドールの伝説クリアにかかった回数を表にしました。
プレイした順番は、ストーリーの時系列順に、
伝説1→伝説2→伝説3→外伝2→伝説4→外伝1→伝説5→外伝3です。
外伝は公式サイトに物語カードのPDFファイルが置いてあるので、印刷して使います。
シナリオ | プレイ回数 |
---|---|
伝説1 | 1回 |
伝説2 | 1回 |
伝説3 | 3回(ゲームオーバー2回) |
外伝2 | 3回(ゲームオーバー2回) |
伝説4 | 1回 |
外伝1 | 2回 |
伝説5 | 1回 |
外伝3 | 1回 |
13回×2時間と計算して、トータルで約26時間かかりました。
クリアするまでのプレイ時間もコンピューターゲーム並み。
伝説3はのボスは4枚あるボスカードの中から1枚ランダムに選ぶ方式、外伝1のボスは3枚あるボスカードの中から1枚ランダムに選ぶ方式になっているので、30時間以上は遊べます。
外伝は本編のシナリオよりも難易度が高めに設定されているようでした。
外伝を先にやってしまうと、伝説5(基本セットの最終章)の難易度が
拍子抜けするぐらい簡単に感じましたので、
クリア後のお楽しみにしてもいいかもしれません。
1度プレイすると、どのタイミングで怪物が出現するかわかってしまい2回目以降は難易度が下がるので、リプレイ性はあまりありません。
とはいえ、各伝説を1回ずつクリアするだけで
相当のボリュームがあるので満足感はかなり高かったです。
また、公式サイトで難易度を上げる/下げるための
ミニ拡張が公開されているので、
2回目以降は難易度を上げてみてもいいです。
アンドールの伝説 公式サイト:
http://www.arclight.co.jp/ag/al/index.php
<2018/9/28追記>
拡張セット・北方への旅立ちのレビューを書きました。

<2018/11/13追記>
独立拡張・最後の希望のレビューを書きました。

管理人さん初めまして。
「無印」のセットを持っていて、公式サイトを見たら、拡張シナリオが有ったので、購入しました。
一人プレイですが、楽しんで遊びます。
ジュリアンさん初めまして。
アンドール楽しいですよね。
拡張は基本セットとはまた違った感じで楽しめると思います。
ぜひクリア目指してがんばってください。