洋書多読

SSS式英語多読 1年で100万語読むコツ

この記事では、「1年間で100万語読む」を目標に、私の実体験から英語多読を続けるコツを紹介します。

英語多読を続けたいなら、直線思考を捨てよう

英語多読のよくある間違いは、「1年で100万語読もう! 1年は12ヶ月だから、1ヶ月8万4000語くらいだな」と考えてしまうことです。

こうした月割りの考え方は、グラフにした時に直線になるため私は「直線思考」と呼んでいます。

直線思考な考え方1年で100万語なら、1ヵ月8万4000語?

なぜこれが間違いなのでしょうか?

直線思考がダメな理由

多読は、かんたんな本から始めます。
かんたんな本というのは、総語数も少なめです。

ですから、月あたりの語数もそれほど増えません。

しかし、レベルの高い本を読めるようになっていくにつれて、じょじょに1冊あたりの語数も増えていきます。

下は、英語多読1年目の語数をグラフ化したものです。
英語多読1年目の総語数の推移

語数(月間) 総語数(累計)
1ヶ月目 25,972 25,972
2ヶ月目 71,436 97,408
3ヶ月目 67,040 164,448
4ヶ月目 58,593 223,041
5ヶ月目 105,450 328,491
6ヶ月目 72,738 401,229
7ヶ月目 59,390 460,619
8ヶ月目 150,126 610,745
9ヶ月目 212,974 823,719
10ヶ月目 143,050 966,769
11ヶ月目 133,658 1,100,427
12ヶ月目 154,513 1,254,940

私が多読をはじめた直後は、月あたりの語数は2万6000語くらいでした。
これだと、先ほどあげた月8万4000語にはぜんぜん足りませんよね。

2ヵ月目には1000語〜1500語の本を読むようになって、月あたりの語数も7万代にはなりましたが、これでもまだ目標には届いていません。

5ヶ月目にMMR2+(YL1.6)が読めるようになると、語数のカウントがいっきに増えました。
MMR2+は読みやすいわりに1冊あたりの語数が1万ちかくあるので、読めば読むほど総語数が増えて楽しかったです。

その後は少しさがりつつも、8ヶ月目で読む本のレベルをあげた時は月あたりの語数も増えていきました。
8ヶ月目以降は、月あたり15万語前後も読んでいます。

結果、予定よりもはやい10.5ヶ月目で100万語を達成したのです。

英語多読に限らず、物事というのはそんなに直線的には進みません。

直線的な考え方で「1ヵ月8万4000語!」と決めてしまうと、最初の数か月で「予定を達成できなかった。やっぱり英語多読は難しい」となってしまうわけです。

1年で100万語読むコツのまとめ

英語多読を続けるコツは、物事が均等に進むという直線思考を捨てることです。

最初はゆっくりでも、続けていくうちに加速度がついていきます。

青線が直線思考で計算した、月割り(1ヶ月8万4000語)での語数、赤線が実際の語数です。
8ヶ月目までは予定より下まわっていますが、後半でいっきに追いあげています。
直線思考と実際の総語数の比較
はじめたばかりの頃は、総語数がなかなか増えなくても落ち込むことはありませんので、自分のペースで進めてみてください。