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人気ゲームLOOP THE LOOP(LTL)をプレイ! 本編&サイドストーリー感想

LOOP THE LOOP タイトル画面

だいぶ前に買って積みゲーになっていた同人ゲーム、
「LOOP THE LOOP」をようやく追加シナリオ含めて読み終わりました。
面白かった。

ゲーム紹介

想像したものは何でも出せるという不思議空間を舞台にした、
サスペンス・ビジュアルノベル。
ノベルゲーですが、選択肢はなく読むだけです。

同人ゲーながら舞台化・漫画化もされており、人気の高さがうかがえます。

本編はすべて無料で配布されており、
追加のサイドストーリーのみ有料となっています。

サイドストーリーはファンディスク的なおまけ要素なので、
読まなかったからといって本編が理解できなくなる、というものではありません。

私はスマホ版の本編をぜんぶやった後に、公式ファンブックと
あわせてサイドストーリーぜんぶ入りのWindows版を買いました。

ストーリー

主人公・荒川 零弥(あらかわ れみ)は、ごく普通の高校生。
生活に大きな不満はないものの、同じ日々の繰り返しに退屈を感じていた。

ある日立ち寄った公園で居眠りをしてしまい、目覚めると出口のない館にいた。
先に館にいたのは、現実世界で起こった連続失踪事件の被害者たちだった。

そこは、想像したものはなんでも出せる『飽食の館』。
そこで12人の共同生活が始まる。
LOOP THE LOOP ストーリースクリーンショット1

時にはみんなでゲームをして楽しみながら、
12人の中のリーダー格・冴木 麗(さえき れい)主導のもと、
脱出方法を探す――はずだった。

館のメンバーのうちの1人・嵩村 琉珂(たかむら るか)は
「冴木は本当は元の世界に帰る気がない。それどころか、
なにかを隠しているのでは」という疑いを持つ。
LOOP THE LOOP ストーリースクリーンショット2

そしてその話をした翌日、事件が起きる。

感想

第1印象は、『ひぐらしのなく頃に』っぽいと思いました。
『ひぐらし』の部活ようなシーンがあったり、平和な日常が
惨劇をきっかけに急変するという部分が似てるかな。

公式のジャンルがサスペンスとなっているとおり、
謎解き要素はあまりありません。

タイトルにループとついていますが、ループものでもありません。

1章~2章まではストーリーの導入とキャラクターの紹介といったところで、
本格的にストーリーが進むのは3章ぐらいから。

事件の起きる4章からは急展開になり、ラストまで一直線で面白いです。

キャラクターは20代のキャラもいて、キャラクターの年齢層が
広めなのがよかったです。

人気があるのは拓都(26)・冴木(28)の大人組ですしね。
2人ともけっこうダメダメな大人ですがw

同人ノベルゲーだと、絵とストーリーだけ作ってBGMは
フリー素材な作品も多いけど、こちらはBGMも自前で作っています。

音楽はダイレクトに感情に訴えてくるから、より物語に入り込みやすかったです。

「もつれる心」とか「水槽(inst)」とか、
BGMを聞くだけでグッとくるシーンが多いんですよね。

ストーリーは本編のみで物語は完結しますが、完全に
ハッピーエンドというわけではない(救われないキャラもいる)ので、
キャラクター全員が幸せにならないと嫌だという人は、
すこしモヤっとするかもしれません。

サイドストーリー(有料)の感想

LOOP THE LOOP サイドストーリー
思ったよりボリュームがありました。
だいたい1つで2時間くらい、ぜんぶで10時間は楽しめました。

飽食の館 サイドストーリー

2、3分で読めるものから10分くらいじっくり読めるものまで、
全24エピソード。

アキちゃんの出生エピソード「人類礼賛」や事件をルカ君視点からみた
「reverse edge」は読みごたえあってよかったです。

館メンバーの過去話が多いので、キャラクターが気に入った人なら
満足感はあると思います。

飽食の館 ep.0サイドストーリー

ep.0サイドストーリーとついていますが、館メンバーの
シナリオも入っていて、完全にep.0だけの話ではないので注意。

3分の1くらいは館ep.0とは関係ない話です。
色気のなかった(笑)館本編と違って、恋バナ要素が多めに感じました。

館本編を読んだときから、ハウスルールを決めた時の話が
知りたいと思っていたので、「ハウスルール協定会議」はそのままズバリでした。

錯綜の渦 サイドストーリー

シリアスよりも、ほのぼの日常系・ギャグ系統な話が多いです。

「もしもシリーズ プロデューサー冴木」は、もし冴木が
敏腕音楽プロデューサーで、ジェイのデビューをプロデュースしたら……
というifストーリーですが、やる気あるのかないのかわからない冴木と、
どこまでも真面目なジェイのギャップが面白かったですw

錯綜の渦 ep.0 サイドストーリー

サイドストーリー第4弾。
カリンの妹・キナが登場します。

渦ep.0関連のストーリーは少ないものの、チサとサキトの
「過去になった関係」はけっこう好き。

肉親がLTLに巻き込まれたという共通点を持ちつつも、
帰ってきたユキと帰ってこなかったムネタカ。

その違いが2人のあいだに温度差を生み、すれ違ってしまうとこが
せつなくていいなぁ。

藝術家の庭 サイドストーリー

「庭」後のストーリーということで、アキちゃん率高め。
「遺されたもの」「狂い咲いた夢」は
以前のサイドストーリーの話から続いている話も多いので、ほかのサイドストーリーを読んでからの方が楽しめます。

藝術家の庭 ep.0(Windows版のみ)

Windows版のみに収録されているサイドストーリー。
長さはそれほど長くはないものの、館~庭までアキサイドからみた、
ほかのキャラクターの印象が語られています。

ただ、行間を読める人なら、こちらのシナリオを読まなくても
本編だけで想像できる範囲かなという気がしました。

スマホ版でもぜんぶ入りのが出てきたらいいですね。