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安くて速い、次世代の交通システム東京BRTを体験してきた

東京方面にはちょくちょく遊びに行きますが、意外と行ったことがないのがお台場方面。

その理由の1つには、りんかい線や、ゆりかもめの運賃が高いというのがあります。
ちょっと乗っただけで300円とか取られます。怖い。

そんな悩みを解決してくれる、東京BRTをご紹介します。

BRTとは

Bus Rapid Transitの略で、バス高速輸送システムのこと。

専用レーンや連結バス、バスを優先させる信号機制御などの様々な要素を組み合わせ、従来のバスより多くの乗客を乗せられ、高速で遅れない交通システム……らしい。

ほかにも新交通システムやらLRTやらいろいろあるみたいなので、まとめてみました。

略称 名称 特徴
AGT
(Automated Guideway Transit)
新交通システム
  • 自動運転
  • 低振動・低騒音
  • ゆりかもめ
  • 日暮里・舎人ライナーなど
LRT
(Light Rail Transit)
次世代型路面電車
  • 低床式車両(LRV)
  • 芳賀・宇都宮LRT
BRT
(Bus Rapid Transit)
バス高速輸送システム
  • 連結バス
  • 公共車両優先システム(PTPS)
  • 東京BRT
  • 気仙沼線BRT・大船渡線BRTなど

東京BRTは一部車両が連結バスとなっています。

行きに乗った時は連結じゃない車両だったので、座席にコンセントがついているくらいで、めちゃくちゃ普通のバスだな~といった感じでしたが、帰りは連結車両に乗れてBRTっぽさを感じました。

東京BRT 連結部BRTの連結部

東京BRT コンセントめちゃくちゃわかりづらい位置についているコンセント

BRTは私鉄と比べて料金が安い!

今回利用したのは、東京BRT新橋→有明テニスの森。

私鉄のゆりかもめだと25分・388円かかるところ、東京BRTなら13分・220円。
料金がなんと40%くらい安いです。

BRTは既存の道路を使うため整備コストが安く、そのぶん運賃を抑えられるのだとか。

公共交通トリセツさんによると、BRTの整備コストは地下鉄の100分の1だというのだから驚きです。

交通システム別の整備コスト図3 交通システム別の整備コスト

公共交通トリセツ LRTとBRTはどちらが優れていますか? (執筆:福本雅之(合同会社萬創社))より引用(2025/9/14))
https://kotsutorisetsu.com/20210825-1/

時間も12分速いですが、BRTのバス停は駅からすこし離れた場所にあったりするので、トータルでみたらそれほど変わらないかも。

東京BRT 有明テニスの森バス停東京BRT有明テニスの森のり場。驚くほど何もない。

東京BRTの乗り方

運賃は乗車区間によらず、一律220円
乗車時に支払う先払い方式です。
Suicaが使えます。

降りる時は普通のバスと同様、ブザーを鳴らして降ります。

新橋→有明テニスの森まで乗ってみた

スタートはJR新橋駅。

公式Twitterでは北改札から都営浅草線のサイン通りに進む道が最短ルートとして紹介されていましたが、けっこう道が複雑で迷いそうだったので、南改札からまっすぐ行くルートをつかいました。

JR新橋駅の南改札を出たら、正面にある階段をそのまま降ります。
JR新橋駅から東京BRT新橋バス停 行き方

階段を降りたら、東京BRTの標識に沿ってまっすぐ進みます。

右手に赤い建物(日テレ屋)が見えたらすこし進み、後ろを振り返ると地上にあるBRT乗り場に行くエレベーターがあります。
JR新橋駅から東京BRT新橋バス停 行き方 日テレ屋が目印

1Fが東京BRT乗り場です。
JR新橋駅から東京BRT新橋バス停 行き方 地上行きエレベーター

エレベーターの入口が進行方向と逆にあるのでうっかり見落としそうでしたが、それ以外はまっすぐ歩くだけでいいので方向音痴向きです。

エレベーターから降りた真正面に、幹線ルート(虎ノ門ヒルズ~東京テレポート)の乗り場があります。

ルートによっては本数は少なめ。時間はあらかじめ確認を

有明で遊んだあと、徒歩でお台場まで行って帰りはBRT東京テレポートから新橋まで乗りました。

しかし、東京テレポート発がめちゃくちゃ少ない!

平日は運行なし、土日祝でも1時間に1本~2本と、東京とは思えないほど本数が少ない。

東京BRT 時刻表 東京テレポート→新橋どこのド田舎なんだと思わせる時刻表。これ、東京なんですよ……。

東京BRT公式サイトより引用)

東京BRT 時刻表 国際展示場→虎ノ門ヒルズ国際展示場→新橋は普通にある

東京BRT公式サイトより引用)

幹線ルートはルートとしては虎ノ門ヒルズ~東京テレポートまでですが、本数的には国際展示場⇔新橋間が多くて虎ノ門ヒルズや東京テレポートまで行くのはあまりないという罠。

お出かけに使う場合は、公式サイトで時刻表をよく確認した方がよいです。

うまく使えば時短&節約に

まだ発展途上感のある東京BRTですが、あらかじめ発車時刻を調べてうまく使えば、時短&節約になります。

将来的には東京駅までの延伸が検討されており、実現すればさらに便利になりそうです。