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iOSアプリ作成用のMacはなにを買えばいいか調べてみた

現在、RPGツクールMVでスマホ向けゲームを開発しています。

しかしiOSのアプリ作るのにMac本体が必要だそうで。(最近知った)

Macとか今まで使ったことないし、どれを買えばいいの? と疑問に思ったのでいろいろ調べてみました。

この記事では

  • とりあえずビルドだけできればいい(メイン機としては使わない)
  • できるだけ安く買いたい

といった観点からおすすめのMacを紹介します。

安いものでも5万円前後はかかります。

わたしは最終的にMacBook Pro early2013の15インチモデルを5万2000円で買いました。

iOSアプリを作るために必要なMacの条件

iOSアプリを作るためにXcodeというMacのアプリを使うのですが、最新版であるXcode11で作らないと2020年4月以降、App Storeでアプリを配信できません。

2020年4月以降、App Storeに提出するすべてのAppはXcode 11でビルドする必要があります。Xcode11にはmacOS Mojave 10.14.3以降が必須です。

Appの提出

Xcode11を動かすには、MacのOSがMojave(10.14.3以降)である必要があります。

Mojave(10.14.3以降)にアップデートできる機種

MacOS Mojave

Macでは、機種が対応していれば古いバージョンのOSから新しいバージョンのOSへ無料でアップデートできます。

Mojaveにアップデートできる機種は、Apple公式サイトで確認できます。

MacBook (2015 年以降に発売されたモデル)
MacBook Air (2012 年以降に発売されたモデル)
MacBook Pro (2012 年以降に発売されたモデル)
Mac mini (2012 年以降に発売されたモデル)
iMac (2012 年以降に発売されたモデル)
iMac Pro (全モデル)
Mac Pro (2013 年に発売されたモデル、Metal 対応の推奨グラフィックスカードを搭載した 2010 年中期または 2012 年中期のモデル)

macOS Mojave にアップグレードする方法

MacBook~がノートパソコン、それ以外がデスクトップです。

価格を調べたところ、デスクトップよりノートパソコンの方が安かったので以降の話はノートパソコン(MacBookシリーズ)に絞ります。

MacBook ProやMacBook Airなら2012年度以降、無印のMacBookなら2015年度以降がMojaveにアップデートできる機種になります。

安さにつられて、うっかりMojaveに対応していないモデルを買わないように注意です。

今でも2009年度モデルや2011年度モデルの中古Macがけっこう売られています。

ちなみに、現在はMojaveより新しい10.15.x(Catalina)というバージョンもでています。

将来的にXcodeのバージョンがあがった時に10.15.x(Catalina)以降のOSが要求される可能性がありますが、MacBookシリーズに関してはMojaveの対応機種もCatalinaの対応機種も同じなので、あまり気にする必要はありません。

中古Macが買える場所

新品のMac製品は高いので、安く買うには中古品を探す必要があります。

中古のMacは中古を取り扱っているパソコンショップや、メルカリやジモティーといったフリマアプリで買えます。

パソコンショップの場合、ショップ独自の保証がついている場合があります。(1ヶ月~3ヶ月くらい)

ただし、価格はフリマアプリより割高です。

フリマアプリの場合、個人間での売買になるのでそういった保証はありませんが、価格はショップより安めになっています。

また、中古ショップの商品ページよりも詳細に使用状況を書いている出品者さんも多く、気になる点があればコメントで直接聞けるのがメリットです。

わたしは安さ重視でメルカリで買いました。

フリマアプリだと、ちゃんと商品が送られてくるか心配な方も多いかと思います。

メルカリの場合、商品が届いたあとに買った側が受取評価をすることで取引完了になります。

取引完了までは支払った商品の代金は一時的にメルカリが預かるので、詐欺は起きにくい仕組みになっています。

商品を受け取る前に受取評価をしてしまうとトラブルになったとき対応してもらえなくなるので、メルカリで買う場合は商品が届いて、動作確認をしてから受取評価をしてください。

製造から5年以上かどうかで価格が変わる

Macは製造から5年たっているかどうかで値段がグッと変わってきます。

これは、Appleのサポート期間が製造から5年のためです。

サポート期間が過ぎると故障しても修理ができなくなるので、値段が一気に安くなります。

iOSアプリを作るのにおすすめの機種

MacBookを性能順で並べると、次のようになります。

MacBookPro(15インチ)>MacBookPro(13.3インチ)>MacBook>MacBook Air

MacBookProを15インチモデルと13.3インチモデルにわけたのは「ほとんど別の機種じゃない?」 といってもいいほどスペックが違うからです。

MacBook Proを買うときは、機種だけじゃなくサイズもチェックする必要があります。

iOSアプリを作るためのMacの買い方としては、

  • 性能重視で、製造から5年以上経過しているMacBook Pro(15インチモデル)を買う
  • 保証重視で、製造から4年以内のMacBook Airを買う

が主なパターンになります。

MacBook Proを実際に使ってみたところ、発熱が思いのほかすごくて心配になったので発熱を気にする人は、MacBook Airの方がいいかもしれません。

性能重視の場合、2012〜2014年製造のMacBookPro(15インチ)を買うのがおすすめです。

同じ機種でもスペックの差がある場合があります。
(メモリが4GBだったり8GBだったり)

購入するときは出品者が書いているスペックをよく確認してください。

メルカリで探してみたところ、MacBook Proのearly2013(15インチ)モデルで5万2000円というものがありました。(最終的にこれを購入しました)

古い機種ですが、スペック的には2019年でもじゅうぶん通じる性能です。

CPU Intel Corei7 2.4GHz(4コア)
メモリ 8GB
SSD 256GB

ただしサポート期限が切れているため、故障したら直せません。
ハイリスク・ハイリターンです。

保証重視の場合、予算の範囲でなるべく新しめのMacBookAirを購入することになります。

調べてみたところ、MacBook Air mid2017(13.3インチ)で6万7500円のものがありました。

スペックはMacBook Pro(15インチ)より落ちますが、2022年まで保証がもつので安心感はあります。

CPU Intel Corei5 1.8GHz(2コア)
メモリ 8GB
SSD 128GB

MacBook ProもMacBook Airもメモリは4GBモデルと8GBモデルがあります。

実際にiOSアプリを作る作業をやってみたところ、メモリ使用量が5GBくらいでした。
iOSアプリビルド時のメモリ使用量

4GBモデルだとかなり厳しいと思うので、メモリが8GBのものを購入するのがおすすめです。

中古Macを買うときにチェックするポイント

付属品

充電器などの付属品もついてくるのか出品者のコメントを確認しておきましょう。

わたしが買ったときは本体のほかに箱、充電器・コード、ディスプレイを拭くクロス、説明書がついてきました。

AppleCare+の有無(製造3年以内の製品の場合)

AppleCare+は通常1年の製品保証を3年に延長する有料サービスです。

中古品の場合、もともと使っていた人が購入時に加入している場合があります。

保証中は故障したときの修理代が安くなる(自然故障だと無料修理してもらえる場合も)ので、ちょっとお得です。

AppleCare+に加入している場合、出品者コメントにAppleCare+の有効期限を書いている場合が多いのでチェックしてみるとよいです。

充放電回数

ノートパソコンのバッテリーには寿命があります。

バッテリーの充放電回数には上限があり、上限を上回ったバッテリーは「消耗」したと判断されます。消耗したバッテリーは交換することをお勧めします。充放電回数が上限を超えてもバッテリーを使い続けることはできますが、バッテリーの駆動時間は短くなります。

Mac ノートブックのバッテリーの充放電回数を調べる

MojaveにアップデートできるMacBookだと1000回が上限です。

システム情報から充放電回数を確認できるため、システム情報のスクリーンショットをつけている出品者さんが多いです。

まとめ

まとめ
  • OS Mojave(10.14.3以降)にアップデートできる機種が必要
  • サポート期間(5年)が切れた機種は安い
  • 性能重視なら製造5年以上たったMacBook Pro(15インチ)
  • 保証重視なら製造4年以内のMacBook Air
  • メモリは8GB以上がおすすめ
  • 付属品も欠けがないかチェック

わたしはMacBook Pro early2013(15インチ)を買いました。

保証がないのは気になりますが、スペックが低いものに6万払うよりスペックが高いのに5万払った方が納得感が強かったので。

ディスプレイと充電器に使用感がややありますが、充放電回数が200回未満で中古にしてはキレイな状態です。

あとは壊れないことを祈るのみ。
MacBook Pro Early2013 15インチモデル

参考になれば幸いです。