RPGツクールMV

パーティ編成プラグインWD_PartyChangeの使い方とカスタマイズ方法

RPGツクールMVでパーティ編成画面を開けるプラグインWD_PartyChange.jsがいい感じだったので紹介します。

↓のようなパーティ編成画面が作れます。
パーティ編成プラグインWD_PartyChange パーティ編成画面

類似のプラグインにYEP_PartySystemや並び替えシーン(SceneFormation.js)がありますが、WD_PartyChangeの特徴は以下の点です。

  • 待機メンバーがパーティからはずれる(控えメンバーにならない)
  • ゲーム内スイッチを使って、スイッチがONの時に特定のキャラをはずせないようにできる
  • レイアウト用ファイルが独立していて、ウィンドウの位置やサイズを調整しやすい

逆にデメリットとしては、以下があります。

  • パーティメンバーの最大数などのパラメータを変更したい場合、プラグインの中身を直接編集するのでプラグインの更新があった時に設定しなおす必要がある
  • アクター1人につき最低1個のスイッチを使う必要がある

やりたいことにあわせて使いわけるといいですね。

WD_PartyChangeの導入方法

ツクマテフォーラムからプラグインをダウンロードします。
パーティ編成(アクター預り所)プラグイン

プロジェクト名/js/pluginsフォルダにWD_PartyChange.jsと、レイアウト用ファイルどっちか1つを入れます。

プラグイン管理からプラグインを追加したらOKです。
パーティ編成プラグインWD_PartyChange プラグインの読み込み

WD_PartyChangeの設定

ゲーム内スイッチを用意する

WD_PartyChangeではゲーム内スイッチを使って、メンバーリストに表示するアクターを設定します。

そのため、仲間になるアクターごとにメンバーリスト表示用のスイッチを用意する必要があります。

また、入れ替え可能・除籍可能かを切り替えたいアクターは、それぞれ入れ替え可能か、除籍可能かのスイッチも必要になります。
パーティ編成プラグインWD_PartyChange ゲーム内スイッチの準備

サンプルでは、アクター1番は入れ替え・除籍不可、その他のメンバーは仲間になっていれば入れ替え可能という設定でやってみます。

スイッチを用意したら、スイッチの初期値を設定する用のイベントを作ります。

プレイヤーの初期位置を設定したマップに、自動実行のイベントを用意します。

初期パーティのアクター1~アクター4は加入済みスイッチをONにしておき、アクター5~アクター6はまだ仲間になっていないのでメンバーリストには表示しない……というイメージで設定。
パーティ編成プラグインWD_PartyChange スイッチの初期設定イベント

自動実行のイベントは1回処理が終わってもまたループして実行されてしまうので、イベントの最後でセルフスイッチをONにしておきます。

イベントページの2番めを出現条件をセルフスイッチがAの時、イベント内容を空にしておきます。

プラグイン本体の設定

WD_PartyChange.jsをテキストエディタで開き、基本設定の部分を変更します。

    //======== 基本設定 ========

    (設定)

    //======== 基本設定終わり(以下、本体プログラム) ========

設定内容はプラグインの中のコメントを見ればわかると思いますが、wd_actor1_switchに表示用のスイッチ番号を入れます。

サンプルではスイッチ1〜スイッチ6を表示用に割りあてたので、 var wd_actor1_switch = 1; にします。

また、アクター1の入れ替え不可用のスイッチが11番なので wd_fix_switch1[1] = 11; 、アクター1の除籍不可用のスイッチが12番なので

wd_fix_switch2[1] = 12;

としました。

サンプルとして元から入っている wd_fix_switch1[1] = 6; とか wd_fix_switch2[1] = 8; の行は使わないので消します。
(残していると意図しない動作になる可能性があるので、行の先頭に//をつけてコメントにしておきます)

ソート機能を使いたい場合は、ゲーム内変数を1つ用意してソート番号格納用の変数に変数の番号を設定します。

新しく仲間が増えた時は、加入済みかのスイッチをONにするのを忘れないようにしてください。

表示項目の設定をする

レイアウトファイル(WD_PartyChange_Layout〇.js)を変更することで、デフォルトでは表示されていない項目を表示したり、ウィンドウの位置やサイズを調整できます。

WD_PartyChangeのウィンドウは5つあり、それぞれ変数の名前に法則があります。

ウィンドウ名 表示内容 変数の名前
パーティリストウィンドウ 現在のパーティメンバーの一覧を表示 wd_front_○○
メンバーリストウィンドウ 待機メンバーを表示 wd_back_○○
ステータスウィンドウ アクターのステータスを表示 wd_status_○○
テキストウィンドウ1 パーティリストの項目名を表示 wd_text1_○○
テキストウィンドウ2 メンバーリストの項目名を表示 wd_text2_○○
パーティ編成プラグインWD_PartyChange ウィンドウ構成

メニューから呼びだせるようにカスタマイズする

パーティ編成メニューはプラグインコマンド

PartyChange open

で表示できます。

メニューの並べ替えから呼びだせるようにしたい時は、カスタマイズ用のプラグインファイルを作って、以下を記入しておきます。

わたしはWD_PartyChange_Custom.jsという名前のファイルを作り、そこに記入しました。

(function(){
    'use strict'
	
    Window_MenuCommand.prototype.isFormationEnabled = function() {
	    return $gameSystem.isFormationEnabled();
    };
    
    Scene_Menu.prototype.commandFormation = function() {
        Game_Interpreter.prototype.wd03_preload();
        SceneManager.push(Scene_PartyChange);
    };
        
})();

つぎに、WD_PartyChange.jsの以下の部分を (function() { の上に持ってきます。

function Scene_PartyChange() {
    this.initialize.apply(this, arguments);
}

v1.02だと、126行目〜128行めの部分を24行目の上へ移動すればOKです。

メニューに表示されるコマンド名はデータベース→用語→並び替えの部分で変更できます。

WD_PartyChangeを使ってみた感想

最初のスイッチの設定がちょっと大変ですが、パーティ編成系のプラグインでは1番自分の思った通りに変更しやすいので気に入ってます。

レイアウトファイルでの表示項目を変更したり、WD_PartyChange.jsの元々の処理に手を加えたりして、こんな感じで使っています。
パーティ編成プラグインWD_PartyChange カスタマイズ例

元の処理に手を加える方のカスタマイズは、WD_PartyChangeの表示カスタマイズ例で紹介しています。