生き方

不登校だった私が、ネットに救われた話

新学期がはじまる9/1は、18歳以下の自殺が最も多い日だそうです。

SNSでは「#8月31日の夜に。」というハッシュタグをつかって、気持ちをつづったり、10代の人に向けてメッセージを送るという企画が行なわれています。

私はSNSをやってないので、ブログでこっそり不登校の体験談を書いてみます。

私が不登校をしていたのは、小学5年生後半から中学2年生までの3.5年間。

高校に入学したのがちょうど西暦2001年で、ミレニアム入学とか言われていましたので、もう20年くらい前の話ですね。

私が不登校になった理由

不登校のきっかけとなったのは、姉の不登校でした。

私自身は特にいじめられてはいなく、深刻な事情はありませんでした。
ただ、学校が好きじゃなかった。

クラスの女の子はテレビと芸能人の話しかしなくて話があわないし、先生も好きじゃないし、給食も嫌いだし、体育も嫌い。

そもそも、学校が大好き! って子のほうが少ないですよね。
どこにでもいるような、学校が嫌いな普通の子どもでした。

自分だって学校に行きたくないのに、身内で学校に行かない人がいたらもうテコでも動きません。

最初は仮病をつかって休もうとしましたが、親にはバレバレだったので堂々と休むようになりました。

不登校中の生活

不登校中は、家でゲームばかりしていました。

家にパソコンがやってきてからは、自分の好きなゲームのホームページを作成して、イラストをのせたりもしました。

それまでワープロの罫線機能の直線を組みあわせて絵を描いていた私にとって、自由に線を引いてお絵描きができるパソコンは「魔法の箱」でした。

その一方で、大人が読むような自己啓発書も読んでいました。
そうした本では、ゲームは時間のムダでやっちゃいけないことだと書いていありました。

「よく生きたい」という思いはある。
けど、好きなことを捨てたくはない。

今では好きなことをして生きればいいじゃん、と開きなおっていますが当時はものすごい自己矛盾を抱えていました。

インターネットで英語の必要性を実感する

パソコンが大好きだった私は、当然インターネットにもハマりました。

インターネットをしているうちに出会ったのが、BRITANNIAの勇者たちという、ウルティマオンラインというオンラインゲームのプレイ漫画です。

漫画に描かれていたのは、ハチャメチャで自由な世界。
プレイ漫画を読むうちに、自分もプレイしてみたい! と思うようになりました。

しかし漫画に描かれていた当時のウルティマオンラインはまだ日本語チャット機能がなく、ゲーム内では英語が使われていました。

自分の運営していたホームページでも、たまに英語のメールをもらうことがありました。(日本のゲームが好きな外国の人は、とても多いのです)

「インターネットって世界とつながっているんだ、すごい!」と感動し、だんだん英語を勉強したいと思うようになりました。

絵と英語を勉強するため美術科高校へ

絵を描くことも好きだったから、絵と英語を勉強したいなと思いました。
「てっとりばやく絵と英語の両方を勉強できるところは、どこだろう?」と考えたとき、選択肢としてうかんだのが高校でした。

高校受験をすると決めたのが中学2年生の終わりごろだったので、中学3年生から学校に行きはじめました。

私の場合は深刻な事情がなかったから、やりたいことができて、自分の気持ちさえ向けば復帰はすんなりいきました。

登校し始めての数学のテストで5点取ったけど(笑)←最初の計算問題しかわからなかった。

受験勉強はすべての力を振り絞って、第1志望も第2志望も合格しました。

全力でやれば、なんだってできると思いました。

学校に行かなくても困らない。でも、不登校中になにをするかは考えた方がいい。

私は不登校をしていたことを後悔したことは、1度もありません。
でも、不登校してたころの時間をもっと有意義に使えたんじゃないかな、と思う時はたまにあります。

学校に行かなくて困ったことは別にないし、ツラいなら学校に行かなくてもいい。 と思います。

不登校は逃げじゃない。
あなたが自分らしく生きるための、選択肢の1つです。

ただ、経験者として言えるのは、不登校するならできるだけその時間を有効に使った方がいいよ! ということだけです。

とくに今はSNSでいろんな人とつながれる時代です。
そのなかには、普通の人とは違う考え方や生き方をしている人もいることでしょう。

いろんな人の意見を見て、視野を広げるのもいいと思います。
(悪い大人もいるから、本当にその人が信用できるか? ということは気をつけてほしいけど)

学校の人間関係なんて大人になったら99%消滅するので、学校以外の世界を知っておくといいですよ。